
#55.今年の梅はノンアルに!毎日変わる自家製ドリンクの観察記録
2026年7月9日43分
出演

TT農学ガチ勢農学修士。その後サラリーマン研究員として農と食と戯れる。Podcastはほとんど聴いてこなかったが、農食ラジオを始めてからは沼にハマり中。

ゆと農学ビギナー大学院まで物理を学んだ工学修士。新卒はベネッセで進研ゼミづくり。その後ITに軸足を移し、今は音声コンテンツに夢中。まなびガチ勢。
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編集しながら改めて思ったんですが、梅シロップって「飲み物を作る」というより、瓶の中で毎日変わっていく梅を観察する実験なんですよね。砂糖だけで梅が汗をかき、冷凍すると細胞の話になり、油断すると発酵まで進む。思った以上に農学な梅仕事でした。
砂糖しか入れてないのに、1日目から梅が「汗」をかき始めた
3:05 からこの部分を聴く
最初はただ梅と氷砂糖が並んでいるだけなのに、そこから液体が生まれてくるのが、改めて不思議だったんですよね。


「材料は梅と砂糖だけ。最初は瓶の中で、氷砂糖と梅が交互に並んでるだけなんですよ。」

「シンプルすぎる。本当にこれでできるの?」

「そこで出てくるのが浸透圧。周りの糖の濃度を薄めるように、梅から水分が外へ出てくる。」

「そういうことか。『浸透圧で水が出る』までは覚えてたけど、それって梅自身の水なんだ。」

「そうそう。1日目くらいで梅が汗をかいた感じになって、2日目には瓶の中で液体が滴り始める。」

「早いな。毎日見たくなるの、ちょっとわかるわ。」
3日間ずっと涼しい顔。それでも混ぜたら、梅が急に動き出した
8:00 からこの部分を聴く
一方でぼくの梅は、TTの梅と真逆で、最初の3日間がびっくりするくらい静かだったんです。

「ぼくは氷砂糖じゃなくて、普通の白い砂糖ときび糖を混ぜてやってみたんだけど、3日くらい全然汗をかかなかった。」

「ずっと涼しげな表情だったんだ(笑)。」

「そう。そこから1日に何回か混ぜるようにしたら、急に進み始めて。」

「スイッチ入ったんだね。」

「結果、6月23日から7月4日、11日くらいで『これは完成じゃないか』ってところまでいきました。」

「同じ梅シロップでも、進み方ぜんぜん違うんだね。」
冷凍梅なら早くできる? でも「渋み」まで早く出るかもしれない
16:45 からこの部分を聴く
残して冷凍していた梅をどうするか、という話から急に「細胞」の話になったのが、のーふーっぽくて面白かったです。


「残り半分の梅は冷凍してるんですよ。第1弾の反省も活かして、ちょっと違うやり方で作ろうかなって。」

「また違うもの出来上がりますよ、これ。」

「え、マジで? もう全然違う?」

「冷凍すると、細胞の中の水が膨らんで細胞が破れることがあるんだよね。そうすると、中のエキスが早く出てくる。」

「じゃあ、早く完成する可能性もある?」

「ある。ただ、後から出てくる渋みみたいなものまで先に出る恐れもある。だから単純に“時短できて最高”とは言い切れないんですよ。」
透明なのに濃すぎる。梅シロップ、1:3ではまだ甘かった
21:40 からこの部分を聴く
見た目が透明だから完全に油断するんですが、「水分がどこから来たか」を考えると、濃いのも当然なんですよね。

「最初、梅酒のノリで炭酸と1対3くらいで割ったんですよ。飲んだら、甘っ!ってなって。」

「あんな透明でも、そんな味ついてるんだ。すごい。」

「梅酒は最初からお酒である程度薄まってる。でも梅シロップは、水分が基本的に梅から出てきた汁だけなんですよ。」

「梅汁に砂糖だからね。そりゃ甘濃いわ。」

「しかも最初、炭酸とシロップが二層に分かれて、透明と透明なのに境界線が見えた。」

「最終的には1対4〜5くらいが、ちょうどよさそうだね。」
水を入れたら5日目に「プッ」。ノンアルのはずが発酵していた
26:20 からこの部分を聴く
今回いちばんヒヤッとしたのは、TTの「出来上がるのが梅ジュースだと思ってた」から始まった、この失敗でした。

「梅シロップを薄めたものが梅ジュースなのに、出来上がるもの自体がジュースだと思って、条件反射的に水を入れちゃったんですよ。」

「え、大丈夫?」

「小瓶でやってたんだけど、5日目くらいに床が濡れてて。開けたら『プッ』って音がして、梅からビールみたいに泡が出てた。」

「進んでますね。発酵してる版としてない版で、対照実験みたいになってる。」

「完全に発酵してました。アルコール発酵ではアルコールと二酸化炭素ができるから、それでシュワシュワしてたんだね。」

「自宅で勝手にシュワシュワしてるの、怖いな(笑)。」

「意図的なお酒づくりは法律に触れる可能性があるので、これは真似しないようにしてください。」
梅仕事、実は「飲む」より毎日眺めるほうが楽しい?
36:30 からこの部分を聴く
最後に残ったのは、味そのものより「毎日見たくなる」という感覚で、これが結構ぐっときたんですよね。

「リスナーさんからも『瓶の中で毎日変化する梅が愛おしい』ってコメントが来てました。」

「愛おしいですよ。梅酒も梅ジュースも、やっぱり観察が一番楽しい。」

「実験なんだよね。」

「そうそう。梅ジュースならお酒を飲めない人でもできるし、子どもと一緒に見ても楽しい。夏休みの自由研究みたいなノリでもできる。」

「確かに。日々変わるからね。」

「最後に『どうして梅と砂糖だけなのに水が出てきたんだろう?』って考えて、調べたら浸透圧につながる。そこまでいったら、もう立派な実験ですよね。」
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